.:*:。 かえるのprince ・゚:*:・'°☆

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「しくしく……しくしく…」 「おや、どうしたんだい?」 随分大きなナマズ髭を持つオッサン顔の少年が、顔を隠すことなく泣いている。 「儂の敬愛する穴近田 菩阿(あなこんだ ぼあ)先輩の褌が見つからんのじゃ……儂が手洗いをしようとカゴに入れてあったと言うのに…」 「普通の褌なのかい?例えば、金糸で龍が施されているとか……」 「そんな化粧まわしのようなのではござらん!色はやや年季が入って黄ばみはしているが、ごくごく普通の褌!特別値がはるような代物ではない」 少年はまた『うご~!』と泣き始める。
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