海とジュブナイル

1…bright side

「…これじゃ、クリーニングに出した方が
ラクだったな」

知らず知らず、呟く。

「ヒマだよねえ」

先ほどの女のコが、また話しかけてきた。

「キミはいつもここで洗濯してるの？」

その質問には答えてもらえない。

「『キミ』…かあ。
名前とか『お前』、『あんた』と呼ばれても、