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不意すぎる。
ずるすぎ。
きみは何時もそうだ。
その無邪気な笑顔で。
その『好き』と発する声で。
その無意識に握る手に。
その意味の無い言動に。
何時も何時も
振り回されるぼくがいる。さらに、無条件で募っていくんだ。
いつの間にか《きみ中心の世界》になっているぼくの世界。
朝、目が覚めて取り敢えずきみに《おはよう》と入れる生活。
迎いに行って、送る。
キスをして、腕で包んで、〈エヘヘ〉って照れ笑いするきみ。
〈なぁ。
それはさ。意図的にやってんのか?〉
とは、訊けず。
完全に惚れ込んでいるぼくがそこにいた。
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