出会い

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───あの日も蒸し暑く、とても晴れた日だった。 その当時、母と僕の2人だけで小さなアパートに暮らしていた。 特に不自由だと感じることはなく、一日がいつものように始まりいつものように終わっていく。 そんなものだと思っていた。 大学に通っている僕はその日は午前中だけの講義で、昼には家に帰り着いていた。 そんな日の午後に『あの子』はうちにやって来た。
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