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その日が来て、夜が更けると
覚悟していても、
貴子はやっぱりビクビクし始めた。
初めてではない。
でも、急に獣のように襲い掛かられ
食われるように、奪われるように
身体を晒す事はやっぱり恐ろしくて・・・
だけど、千宮がそのつもりなら
抵抗しまい、と心に決めてはいた。
個人の持ち物とは思えないほど
立派で、巨大な望遠鏡と観察室に
2人で熱を分け合うように
寝袋にくるまって空を見上げていた。
彼が身動ぎする度、ビクッと跳ねる肩。
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