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「今は、これで十分、なんだ。
見栄を張っている訳じゃない。
そりゃ、少しは張っているけど・・・」
かぁー、となる貴子に千宮はまた楽しそうに笑って
それから、続ける。
「そんなことはいつだって出来る。
だから、今はしない。
今は流星群に目を輝かせる君を見たいから・・・
大丈夫、安心して
気を抜いて、僕の傍にいればいい。」
いいね、と念を押されると
もう、怖いと思う気持ちはすっかり消えて
ただ幸せで、千宮の胸に抱き付いて
空を見上げる。
そんな貴子を千宮も愛おしそうに
抱きかかえ、2人で夜空を見上げた。
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