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そして、千宮は帰り際
一枚のオープンチケットとメモを渡す。
「ごめん。
ずっと傍に居たいけど、今は戻らなければいけない。
だから、君の気持ちが固まったら
これを使って、僕の所へおいで。
電話は直通の物だけど、
もし、僕が出られなくても分かるようにしておく。
アメリカの空港まで迎えに行くけど
一応アドレスも書いておく。」
でも、私・・・、と戸惑う貴子に
千宮は力強く頷く。
「いいよ。一杯考えて・・・
そして、気持ちが固まったら、
身一つでこればいい。
後は僕が全部なんとかする。
だから、君は難しいこと考えずに
自分が幸せになる方法を考えて・・・
いいね?
自分が幸せになる方歩だよ?」
まるで言い聞かせるような千宮に
躊躇いがちに頷く。
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