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あのメールを見た時の絶望感と言ったらなかった。
あの時の憎悪を糧にしたら
きっと、世界中の人間を殺す爆薬だって
千宮は作れたと思う。
でも、しなかった。
なぜなら、思い出したから・・・
「君が笑っていられるなら、
幸せなら、僕はそれでいい。」
そう思った過ぎ去った日の事を・・・
それは正しく本心。
目の前に転がり落ち、
思わず手に入れた幸運に
つい、欲が出たけど、でも、本心だった。
だから、もういい。
そう思った。
あの日、大石に会うまでは・・・
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