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だが、大石は突然破たんする。
「ああ、いいから、いいから、そういうの。」
・・・は?、と戸惑う千宮に
大石は後ろにいた秘書に手を上げる。
秘書が机に広げた写真に
カッと沸騰したような血が全身を駆け巡る。
「どうして、貴子がっ?!
君は何なんだっ!!!」
それは貴子の隠し撮り写真。
自宅らしき所やホテルのような所、オフィスもある。
それに夫なのか、仕事相手なのか
数人の見た事のない男達も移っている。
写真に写る貴子はそのほとんどが
疲れたような、諦めたような表情。
一番、目を引いたのは、入院中の姿・・・
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