王への謁見──[闇帝の任命式]

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───[精霊(疑似人格)Side] 私は精霊です もっと言うなら魔力で出来た人工生命体───マスター(クーリカ様)の命令に従い自立行動まで出来る高性能疑似人格まで備えています つまり私はある意味"特別"で"凄い"精霊なのです 私の凄さを著すなら…その手の研究者が魂を悪魔に売ってでも手に入れたいレベルの存在(精霊)なのです(エッヘン ただ残念ながら今の私にはその存在(視覚的な体)を顕す事をマスターに禁じられ意識体としてただの情報体に過ぎないのです…ハァ~ …まあ、私を一度その目で見ているマスターがこの命令(脳内潜入)を下している時点で私にそういった期待をしていないのは分かるのですが… やっぱりそれでも少しは私の凄さをマスターに理解して貰いたいのです 罷り間違っても私は"精霊" 人を監視するための存在ではないのです…グスンッ…それなのにマスターは生まれたばかりの私を"此処に"入れて、ブラック企業より酷い超超過酷労働をさせるのです 有休休暇処か休憩時間すらなく、お給料(魔力)すらも貰えないブラックを越える"超闇企業"なのです 生活はその場(脳内)において自給自足(寄生ともいう) 自己判断すら禁止され、ただただ流れてくる信号をマスターに流すだけの流れ作業 恐らく、史実上一番精霊使いが荒いのはマスターなのです もしもこの世界に人権保護団体があるなら私は真っ先にマスターの悪行を訴えにいきます(涙 精霊が人権に入るかどうかはわかりませんが、私はマスターと最後まで戦う所存なのですっ!! ・・・・・・・・・・ なんて言ってみたものの…ウルウル 隷属されている私には自由意思を表現する行動そのものが縛られていて自由に動く事もできないのですけどね… ハァ~自由になりたい───
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