2つ目の願い

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じゃあ二つ目の願いは"俺を女に替えろ"だ 男は嫌なんだろ? 『まあ、そうだけど………なんか…ごめん……』 辞めろ憐れむな…そして2歩下がるな 「俺も悪かった…頭叩きすぎたんだな…」 お前もか…辞めろ可哀想なモノを見る目で俺を見るな!! そして、逃げるように下がるな! 「……………」 あの~さっきまでの優しさは何処に?その軽蔑の眼差しも辞めて貰えません? いやーちゃんと理由もあるんで、聞いてくださいお願いします 俺は頭を下げて頼んだ。出来ることなら、みんな少しずつ離れるの止めて欲しい… 『まあ、聞くだけは聞いてあげるよ。話してごらん』 相手を刺激しないように言われた言葉が痛い、もう泣きそうなんですけど… 泣いたら状況が悪化するのは目に見えてるので堪えました。 理由、ですね……そのあまり言い難い事なんですが俺── 昔っから男よりも女に近くて 『そうだね、みんなそう言うよ』 特に涙脆くて、まあこれは半分病気だと思ってんすけど、だって毎日夕飯を食べる時だけ右目から涙が零れますからね それはいいんですけど… 「いや、よくねぇよ!夕飯だけ?もう呪いじゃねぇかそれ…」 いつも女々しくて、飲み物を飲む時なんて必ず小指が立つんですよ 「あれ?お前、俺無視してる?」 それで、その一番重大なのが夢でして…よく、自分が女の子になっている夢をみるんです 中にはとてもリアルなものも……最悪、その…女性としてそういう行為をしている処とかも見た事もあって… 俺はかなり真面目に自身の悩みを打ち明けた
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