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私が部屋に戻ると、ミリアは泣いていた
それを見るだけで、怒りが沸き起こる
私はそこで初めて"ミリア"という存在のリスクを把握した
でも気付くには遅すぎた…
今更消すことも遠ざける事もできない駒
少し依存し過ぎていると危機感を覚えたが現状で私が依存できる者は他にいない
一度見捨てたセスは論外として…支えを複数用意する必要があると考えながら
私は湧き出す闇を止める為にミリアを慰める事にした
心を読みながら的確に、ミリアも私に依存してくれるような形で
そのあとは、暫くミリアと抱き合って
それから気を利かせたのか、逃げたのか…
セスを強制転移で呼び寄せ、言っていたようにO☆SI★O☆KIをした
程度は優しく、全身から血を垂れ流すぐらいで…
ちゃんと虫の息になるのを確認してから終わりにした
あとは、無駄に死なれたり怪我されたら私が困るのでミリアに"神の祝福"(私命名の"設定能力")を掛ける
「ミリア、動かないでね…【ミリアの身体能力を最高に、魔法耐性も最高、魔臓の働きを限界で維持】」
まあ、ここまですれば大抵の事は大丈夫
検索でミリアを調べても
名・ミリア=ダーク
性別・女
歳・6
魔力・35890000
属性・火、水、雷、土、風、闇、光、空間、時
中々に凄い結果が出た
私はその結果に少し安堵しながら次に自分自身に祝福を掛ける
【魔法耐性最大、魔力を自在に操れる能力の付加】
これは闇帝との決闘に備えてだ
そもそも、まだ百万単位の魔力しかない私が平均一億の帝に正攻法で勝てる筈もない
何より、体が幼く魔法の反動(体力消費など)に堪えられないせいで、よくて最上級を2回撃てるかどうか…
それで勝てる帝がいるなら見てみたい
詰まる所、何もしなければ十中八九負ける
いや、100パーセント負けるだろう
なら、戦い方は自ずと決まってくる
("攻撃魔法を使わない、電撃戦")
勝つためには、それ以外になかった
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