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マジでパラダイスみたいな場所にそのラブホはあった。海が見え、ヤシの木が大量に植えてある。太陽が行き届くように周りには大きな建物が一つもなかった。街一の大きなラブホだ。いかがわしいのに関わらず3階まで駐車場がある。
土子のフリした女が茶色いパジェロミニを運転し、3階の奥に車を停める。
蒸せ返るような魅了される香りに圧倒された。
土子のような女が車から降りた俺の腕にいきなり、胸を当ててくる。俺は心臓が暴走しているのを感じた。
「零水君、最近、元気ないから心配していたんだよ?浮気してるのかな、なんて考えると悲しくなっちゃって。ダメ…」
土子のような女が切なそうに身を震わせる。
「満たしてくれるのは零水君しかいない」
そう言いながら好色的に俺の×××に触った。
興奮する自分に嫌悪感を覚える。それがより、快感に繋がる。
俺は土子の擬人化と一発やると、シャワーを浴びて、眠りに就いた。部屋の鍵を持って行かれたまま、拘束されているとは、微塵も気付かなかった。それぐらい、気持ち良かった。
NINAの言う通り俺はアホだった。NINAがどんな存在だったか忘れちまったが、影を返さなければならないことぐらい頭の中から離れることはなかった。
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