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「申し訳ございません。
キャンペーンは、
こちらのお客様を最後に終了いたしました」
スタッフの女性が答えると、
セレブ婦人は初めて里菜の存在に気づいたかのように、
里菜を一瞥した。
セレブにとって下々の人間は、
エキストラ。
その他大勢の脇役。
主役は私よとでも言わんばかり。
最高に嫌いなタイプ。
「でも、
こちらのお客様がキャンセルすれば別ですが・・・」
「いえ、
行きます!」
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「それでは出発いたします」
セレブ婦人に対抗するように、
勢いで申し込んでしまった里菜は、
あれから10分もしないうちに旅行会社の別室に案内された。
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