第1章

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ドアを開けると、 そこには1人分の座席があった。 一瞬、 テレビで見たことがあるカプセルホテルのようだと思ったが、 座ってみると、 まるで飛行機のファーストクラスの座席のような感覚だ。 「いってらっしゃいませ。 ご希望通り、 すべて手配してありますので、 どうぞ心ゆくまで妄想旅行をお楽しみくださいませ」 ドアが閉じられて、 考える間もなく、 体に振動が伝わってきた。 体が浮き上がる感覚に包まれたかと思うと、 またたく間に記憶が遠のいた。 どれくらい眠ったのだろう。 疲労感はなく、 熟睡した後のような気分。
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