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ドアを開けると、
そこには1人分の座席があった。
一瞬、
テレビで見たことがあるカプセルホテルのようだと思ったが、
座ってみると、
まるで飛行機のファーストクラスの座席のような感覚だ。
「いってらっしゃいませ。
ご希望通り、
すべて手配してありますので、
どうぞ心ゆくまで妄想旅行をお楽しみくださいませ」
ドアが閉じられて、
考える間もなく、
体に振動が伝わってきた。
体が浮き上がる感覚に包まれたかと思うと、
またたく間に記憶が遠のいた。
どれくらい眠ったのだろう。
疲労感はなく、
熟睡した後のような気分。
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