第1章

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青い目をした女性の客室乗務員に促されるままドアへ。 通路を歩いて行くと、 そこはまぎれもないハワイ島の空港があらわれた。 3年前に来たときの記憶がうっすらと蘇る。 空港の外へ出るとリムジンが既に待っており、 そのままホテルまで連れて行ってくれた。 「島田里菜さまですね。 お待ちしておりました。 お部屋は202号室です。 お連れの方は、 すでに到着していらっしゃいます」 フロントのスタッフは、 すべて心得ているという様子で里菜を迎えた。 202号室。 ドアをノックする。 「おう。 遅かったな」 聞き慣れた声が部屋の中から聞こえてきた。 内側にドアが開いた。 「パパっ!」
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