第1章 【黒の勇者とドラゴン】

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海のまんなかの小さな島に、背の高い【とう】がありました。 むかしむかしの戦争で作られたその【とう】は、戦争が終わると、だれもいなくなりました。 とてもじょうぶで、かたい【とう】だったので、何年たっても、その【とう】は壊れないまま、海のまんなかにたっていました。 とてもじょうぶで、かたいその【とう】に、ある日からドラゴンが住むようになりました。 とてもとても強くて、とてもとても恐ろしいドラゴンは、ときどき近くの町にやってきて、 人間をやまもり、ぺろりと食べると、まんぞくしてまた、【とう】にかえっていくのでした。
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