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かみなりがごろごろとなっています。ときどき、ぴかりといなづまが光ります。
ドラゴンは、いなづまが光るたびに、緑色のうろこをぎらぎらさせました。
「こんにちは、緑のドラゴン、」
兵たいさんは、けんじゃのことばをおもいだし、あたまをさげました。
ドラゴンはあたまがよく、人のことばがわかるのです。
「どうか、人間を食べるのをやめてもらえませんか。」
ドラゴンは、くびをよこにふりました。
『この場からたちさるがいい、若い兵たいよ』
ドラゴンは、がらがら声をひびかせました。
『でなければ、おまえをぺろりと食ってしまうぞ』
兵たいさんは、とてもかなしくなりました。
ドラゴンが、ほんとうにじぶんを食べてしまおうとしているのがわかったからです。
兵たいさんは、けんじゃにもらったふしぎな剣を振りました。
ふしぎな剣は、きらきらと光りかがやきました。
そして、剣が光りをなくしたとき、ドラゴンはすがたを消していたのでした。
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