第一章

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第一章

ミー。 (ここどこ?) さっきまでそばにいた黒いのは、大きな音で動く物の下から動かない。 ミーミー。 (恐いよ。) 小さな小さな黒いのは、走り出した。 「おい、黒猫が車にひかれてるぞ。」 「きゃっ、何か足に当たった。」 飛び交う声に小さな黒いのは、場所もわからず走り回った。 ミー。 (助けて。) その時、小さな黒いのは、温かいものに包まれた。
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