エ◯デi▲ぐ

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「あァッ??うぁ……ガっ??」 なに!? 声が聞こえなくなったと同時に、視界が開けた。 目の全体がピクピクと痙攣している。瞼を閉じたくても閉じることが出来ない。 「先生!家族の方との連絡が取れました!先せっ……」 ヒッ、と小さな悲鳴が聞こえた。尻餅をつく看護師の引きつった顔が見える。 「どうした!?」 白衣を着た男性が看護師に駆け寄る。 「目………目が………」 看護師は震えながら私を指さす。 白衣の男性はその指差された先をみて、目を見開いた。 「君!!なにがあった!?なんでそんな目に……」 男性の言葉を聞き終える前に、私の上半身がものすごい勢で起き上がる。私の意志ではない。そのままベッドから飛び出し、走り出した。 「ちょっと!待ちなさい!」 後ろから聞こえた言葉を置き去りにし、私はどこかへ向かって走り続けた。 気力も体力もない。なのに私の身体は走り続ける。訳がわからなかった。 意識が遠のく。目は開いているのに、視界は徐々に狭まっていく。 ふと、ガラスに映った自分の姿を見た。 ボロボロになった手足、痩せこけた顔。 ボサボサの髪の奥からは、緑色に輝く不気味な目玉が覗いていた。
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