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「何するのよ、もう……」
あと少しだったのに。消化不良で項垂れる。
「こっちは腹減って死にそうなんです。ほっとくつもりですか」
死にそうって、どこがだ。元気じゃないか。
しれっと言う巧君を恨めしい雰囲気を醸し出して見上げた。
そんな私を気にもせず、
「早く行きましょう?」
先にスタスタ歩いて行ってしまった。
人の仕事より自分の欲求を優先とは……。
そんな巧君に呆れつつ。荷物を抱えて彼の後を追いかけた。
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