好きという気持ちに、理由はいらない

30/64
1271人が本棚に入れています
本棚に追加
/286ページ
 どうやら困惑しているようで。 「紛れもない真実よ、どうかしたの?」 「いや、あり得ないなって……」  思わずジョッキを持つ手が止まってしまった。 「あ……あり得ない!?」 「はい、多少饒舌になるくらいで人に迷惑かけることはなかったですよ」  事前に口裏合わせたかもしれない、と巧君の方に思い切り顔を向ける。 「ちょっと……」 「騙してねぇよ。コイツ基本飲まないから、身近なやつの酒癖全員覚えてるんだよ」  カチンときたのか、そう言ったあとビールをぐいっと多めに口に入れた。
/286ページ

最初のコメントを投稿しよう!