735人が本棚に入れています
本棚に追加
俺は親父の愛人の子で姉貴からは邪魔者だと思われていることは知っている。
「あの、堂本さんは悪くないですよ。姉貴は高飛車でなんでも自分が一番だと思っているので…」
「しかし藤浪デパートは益山と提携を切ると大変なことになるのでは?」
この人はなぜ、うちの状況を知っているのだろうか?
そこに里菜が来た
「2人で話してたんだ。男だけの秘密って感じ?」
「まぁな」
俺はそう言うと堂本さんは微笑んだ
「藤浪くん。本当は有紗ちゃんに真実を話すはずだったんでしょ」
「なんのこと?」
堂本さんも尋ねてくる
「お父さんのこと」
里菜はそう言うと去っていく
「え?」
堂本さんは親父のことを知らないのだろう。ただ入院しているとしか知らないはずだ
「親父は今、意識不明なんですよ。いつ死ぬかわからないんです。そんな中、益山との婚約はおかしいでしょ?姉貴が殺そうとしたんじゃないかと…」
最初のコメントを投稿しよう!