奏の彼女

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悠真が病室に戻ったのを見届けると、藤浪洸は家に帰って行った その頃、有紗は千晶と電話で話していた 「千晶さんすみません。今日は着替えありがとうございました。寝ててすみません」 「いいのよ。ちょうど病院に用事があったから」 「悠真が千晶さんをコキ使ったから申し訳なくて」 すると翔太くんの笑い声が電話越しで聞こえた 「ごめんねー。主人が早く帰ってきたのよ」 「いいえ。私こそすみません」 「有紗ちゃんのことになると悠真は必死なのよ。だから有紗ちゃんも悠真には甘えていいわ。じゃあ電話切るね」 「はい」 有紗は電話を切るとちょうど悠真が戻ってきた 「おかえり」 「誰と電話してた?」 「千晶さん」 「姉ちゃん何か言ってた?」 「別にー」 「勿体振るなよ。襲うぞ」 「ここは病室だけど?」 クスクス有紗は笑った すると悠真も笑った 「なんだよー」 「うふふ」 するとママが戻ってきた 「大変よ」
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