奏の彼女

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しばらくして… 「帰るから、何かあったら連絡してくれ」 「悠真も泊まればいいのに…」 「明日も仕事だし、止めとくよ。退院は週末くらいだろうって誠さんが言ってたよ」 この病室が居心地良くてまた来たいと思ったのは内緒 「なぁ、有紗」 「ん?」 「なんでもない」 「なら呼ばないでよ~」 「じゃあ帰る」 あたしは悠真に手を振った 悠真が何をあたしに言いかけたのか気になったけど、無理に聞くのはやめようと思った あー、暇 テレビを点けてドラマを観ても展開が面白くなくてつまらなかった それにしても今日は色々と大変だったなぁー 疲れた。悠真は今頃、お風呂に入ってるかなぁー 悠真って仕事ばかりしてるのに、どうしてあたしみたいに倒れないんだろう… まぁ、あたしが元々から体が弱いっていうのもあるけど… あたしばっかり心配かけちゃってる… もう、メールくらいしてくれてもいいじゃん そう思ってたけれど寝むくなってる寝てしまった
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