悠真のお願い

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「俺だけじゃないかって、結婚に浮かれていること。社長や湊さんから有紗の婚約者だと言われても、元カノだし、付き合ってちょっと経てば、田中専務のこともあったし、別れたあとに妊娠して流産してたこともだろ。それに今までデートもまともにできてない。お互い仕事をしすぎてるのもわかっているけど。だから一緒に住もうと思ったんだ」 初めて気づいた 彼の不安そうな表情と本音 あたしが不安にさせていたこと 「ごめん…」 「今の暮らしも嫌ならしばらく離れてもいい。有紗にそんな睨みつけられたくないし」 あたしが不器用でごめんなさい あたし、悠真と一緒じゃなきゃダメなの 悠真が気づいてると思ってた 本当にダメだね… 「バーカ。悠真のバーカ」 彼女の表情と言葉で俺は目頭が熱い 俺は有紗を抱きしめた 「ミューズの件、やる」 「いいのか?」 「ただし、チームの異動はみんなに聞かないと」 だから俺は今日、本部長に会いに行って夜に有紗のチームと飲もうと思ったんだよ
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