悠真のお願い

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そんなこんなで明日のためにもここでお開きとなった 結局、飲み代は俺が払い、有紗はふくれっ面をした まぁ、そんな顔も可愛いんだけど 「ごちそうさまでしたー」 みんながそれぞれの道に出ると俺は有紗と手を繋いだ 「怒ってるのか?」 「だって、あたしが上司なのに…」 「有紗の上司は俺だ」 「あたし甘やかされてばっかりだね」 不意に有紗に言われた 「そんなことないだろ」 「ううん。されてる」 「嫌か?」 有紗は首を横に振る ならいいだろ 俺は有紗のこと愛しているのだからこのくらい大したことはない 「悠真は女心がわからないから仕方がないか」 「なんだよそれ」 有紗は笑っていた 「だって、そうじゃない」 有紗は笑う 笑ってもいいけど、俺に分かりやすく説明しろよ 「なんだよ」 「悠真、あたしにお願いしたいことがあるんでしょ?」 見透かされてる… 「図星?」
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