悠真のお願い

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「だって、悠真があたしの部下との飲み会に参加して奢るなんてあたしに何か言いたいことしかないじゃない」 酔っている勢いでいいそうだ 「それは今言うことじゃない」 「何それ」 有紗は俺の腕に自分の腕を絡ませる 「いいなさいよ」 「シラフで言いたいから今はやめとく」 すると有紗が俺のネクタイを引っ張って唇に唇を重ねる 「有紗飲み過ぎだ」 これ以上煽らないでほしい 有紗はいたずらな表情を浮かべていない どうしたんだろう? 「悠真、あたしのこと好き?」 「当たり前だろ。愛してるよ」 俺はその答えを耳元で囁いた 有紗はそのあと嬉しそうな表情を出した 俺の願いは後で聞いてもらおうかな そんなこと思いながらタクシーに乗って俺たちの家に帰った 有紗はやはり今日は飲み過ぎている さっきからキスを欲しがる 「ゆーま、しゅーき」 頬にチュッとしたり 「ゆーま」 そう言って首筋にチュッとしたりする
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