悠真のお願い

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「シャワー浴びさせてくれ」 「有紗のこと嫌い?」 「好きだよ。大切だよ」 「でも嫌がってる…」 酔うと俺に対してキス魔になると知ってから、俺は有紗に対して誰にも渡したくないという独占欲が出てきた。だから人前ではやめてほしいなといつも思う 「汗でベトベトするから少しシャワー浴びたいんだ」 「ならいいよ」 ふにゃーと表情を浮かべている間に俺はシャワーを浴びる あの目がトローンとした感じ、誘っているとしか考えられない シャワーを浴びると俺は髪をタオルで拭きながら有紗のところに行った 「有紗もシャワー浴びておいで」 「うんっ」 子供のように無邪気に頷いてシャワーを浴びに行った いつもとは180度違うあの感じ 俺はそのギャップにやられていることをシラフの有紗は知らないだろう バスローブを身にまとった有紗は悠真に抱きつく 「ねぇ、悠真?」 「ん?」 これでも我慢寸前なんだよ 明日は会議が入ってるから寝坊するわけにはいかない
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