悠真のお願い

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「「いただきます」」 俺たちはパンを食べだした 「昨日、何か変なことした?」 「何が?」 有紗がモジモジする 「だから…、その…、悠真を叩いたとか?」 「別に」 俺は有紗が俺を誘ってきたということを隠すつもりだ 「ならいいけど…」 「俺がいたからよかったけどあんまり飲み過ぎるなよ」 「ごめん…」 「まぁ、飲み過ぎてもちゃんと帰ってきてくれるならいいよ」 「え?」 「有紗が可愛かったから」 有紗が食べながら顔を染める ほんと可愛いやつめ 「俺からのお願いだな」 クスッと笑うと有紗がひどーいと言ってきた 「お願いだから俺の前で酔って可愛くなって」 今日は弄りたい 「知らない」 有紗はそう言ってベーコンをモグモグとさせる 俺は有紗という麻薬に翻弄されている やっぱり有紗はカゴの中に入れておきたい 「昨日伝えた本社の件、ちゃんと湊さんに返事しろよ」 俺はそう言って食器を片付けて歯磨きして会社に向かった
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