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「堂本さん」
会議室から出ると秘書課の女が待っていた
「何ですか」
「あのっ、1日だけでもいいのでご飯とか行きませんか?」
「あなたに興味がないので」
そう言って俺は去っていく
「あのっ」
「どこの秘書?本部長でも社長でもないし」
「野口部長の秘書をやっています」
「へぇ、海外貿易の秘書さんね…。じゃあ」
「あのっ」
「私はあなたに興味がないので。誘われても行きませんよ」
俺は冷たくそう言うと彼女は去っていった
だから俺は秘書をつけなかった
ルックスが良くても中身がダメだと尚更気持ち悪いと思う
それを見ていた鳥見山は苦笑いを浮かべていたことを悠真は知らなかった
有紗は会議室から出て、部長室に入る
「失礼します。お呼びでしょうか?」
「有紗、ミューズの社長が提示した金額を経費は上回るか?」
有紗は金銭的なものを今回は担当している
「抑えることは可能だと思いますが、デザインによるかと」
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