グッズ企画

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恭平の言葉が胸に突き刺さった 社会人になってから俺は後輩たちを飲みに誘った 彩夏とはあまりいたくなかったのも事実だ それが有紗への未練とは全く思ってない それは間違いだったのかもしれない 俺は、彩夏より有紗だったんだ 「先輩、今回のグッズ企画の経費について俺に言ってましたけど、あれは有紗ちゃんのために言ったんですよね?じゃないと俺、許可しませんから」 一体何のことだろう 「アテナのグッズは仕事だ。有紗は関係ない」 「でも、グッズ販売楽しみっすよね。杉山先輩も楽しみにしてましたもん」 本当に恭平くんは後輩なんだ… 杉山さんも先輩って言ってるし 「お前、いちいちうるさい」 俺は注意をした ふとソファーにいる有紗を見ると寝ていた 「お前ら、この部屋に布団敷いたからそこで寝ろ」 俺は有紗を抱えて寝室に向かった 今日の仕事で疲れたのだろう 静かに寝息をたてて寝ている
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