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「湊さんは大学の先輩にあたるから大丈夫」
先輩にあたる?
嘘だろ…
「お兄ちゃんの学歴は知らなかったみたいだね」
有紗はクスリと笑った
「え、有紗ちゃんだけ別の大学に?」
「あたしはお兄ちゃんと別の苗字だったから」
「どうして益山じゃなくても在籍できたんですか?」
「高校の理事長はパパの同級生だったのと、大学の学長はママの親戚だったの。だからなんとかなったの」
このお嬢様、すごいな…
「とりあえず、義理の姉が待ってるから2人はそこからすぐに行ってね。悠真行こっ」
先輩と有紗ちゃんは一般社員用の出入口に向かう
「俺らも行くか」
「ねね、あたしたち凄いね。だって社長令嬢と知り合いなのよ?」
「俺からしたら、先輩の婚約者が社長令嬢だからな」
「また4人で集まりたいね」
みなみは俺の腕に腕を絡める
「そうだな。また先輩に頼んでみるよ」
そしてエレベーターに乗った
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