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「そうなんですか…」
「それがあなたのことかわからないけど、有紗ちゃんは益山のお嬢様だからね。確か、小川でいた頃も益山のお嬢様だって知っていたから、湊さんが、隆太のお母さんに教えたのかも。それくらい隆太のお母さんは凄い先生だったみたい。あまり知らないけど、私と有紗ちゃんも少なからずいい先生だと思ってるけどね。はやく南里ちゃんも会えたらいいね」
「隆太が会わせてくれるかだと思います」
クスっと笑うと里菜さんは隆太を起こした
「いい加減、倒れるのやめてよね。輸血できたからいいけど。それから、盗み聞きしないの」
「え?」
隆太が盗み聞きしていたの?
「先輩、ごめん」
「別に私は気にしてないけど」
「美緒、すまない」
「隆太、南里ちゃんにどうして会わせないのか知らないけど、捨てられる前に会わせておいた方がいいよ。それから、有紗ちゃん目が覚めたよ」
ねって私に言ってきた里菜さんは有紗さんみたいに優しい人だなって思った
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