愛されていることを実感したい

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有紗の指したページは確かに友人の結婚式の衣装だった 「ドレス買うのか?」 「まだ決めてないの」 「有紗は振袖でもいいんじゃないか?」 「時間かかるからしない」 「そうか」 「悠真は同級生の結婚式に参加するってことに反対しないの?」 「何で反対しなきゃいけない?」 「奏が里菜ちゃんにね、あたしへの見せしめで結婚式呼んだんじゃないかって言ったらしくて、2人で行くことに反対してるんだって」 「俺は、有紗が嫌なら行かなければいいと思うし、有紗に見せつけるってことは、有紗に対して妬んでるってことだろう」 有紗を妬むのはなぜかはわからないけど 「そうかもしれないね」 有紗はそう言って雑誌を本棚に片付けた 「悠真、そろそろ帰らなくて大丈夫?」 時間は9時を回った 「泊まりたい勢いあるけど、もう少しいたい」 「じゃあ10時までね」 特別棟は面会時間の決まりがなくて、宿泊も可能である
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