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「明日の夜は出張の準備でこっちに来れそうにない」
「わかってる。あたしが入院したからごめんね」
「大丈夫か?無理してないか?」
「また傷がついちゃった」
「気にしなくていい。俺は、有紗が好きだから」
「ありがとう」
「警察の人は来たのか?」
有紗の様子を見ると来たと思うが…
「来たよ。彼とはどんな関係なのか、どうしてこのようなことになってしまったのかとか?それから、彼の日記を読んだ」
読んだと言った声が震えていて怖かったんだと思う
「そうか…」
「彼はね、悠真に嫉妬してたみたいなの。悠真、高校時代とてもモテてたでしょ」
「そんなことないだろ」
「嘘よ」
「有紗だってモテただろ」
「そんなことないよ。その日記には、彼のお姉さんのことが書かれてた。そのお姉さんは隣の高校で、悠真のファンだったみたい」
なんか背筋が震える
「彼のお姉さん、隣の高校で1番2番争うくらいの美人だったのに、悠真にフラれたみたい。それで悠真と隣の高校が喧嘩したとか?」
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