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今日はいろんな気持ちを言葉にしている
有紗の目を見て、好きだよって
「俺、帰る」
「出張頑張ってね」
「あぁ」
俺は有紗の唇を奪った
顔を離すと彼女は照れて顔が赤くなっている
すると彼女は何か話したいのかもう1度俺の目を見る
「どうした?」
「ここでできる仕事ちょうだい」
「仕事しなくても大丈夫だろ」
「嫌なの。時間が勿体無いもん」
「明日、誰かに頼んでおくよ」
「うん」
頭を撫でて俺は帰った
彼女の傷は体だけじゃないことも分かっている。あの時も、心に傷を負った
今回はちゃんと癒えるように俺も支えないと
すると誠さんが俺を呼ぶ
「悠真」
「誠さん」
「お前が無理するなよ」
「してないですよ」
「そうか?」
「はい」
「有紗ちゃん、おそらく再来週には退院できるだろう」
「そんなかかるんですか?」
「傷が深いからな…」
その言葉に俺は有紗が平気な顔をしていることに心が苦しくなる
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