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「なんだよ」
「あたしがいないとまた元に戻るんだなって」
「は？」
「大学時代もあたしと復縁した時も悠真は同じところで少し声をためるからわかっちゃったの」
クスクスと笑う
「失礼だな」
「それだけ悠真のことが好きなの」
「ふーん」
すると有紗が引き出しからあるものを取って、俺に見せた
「覚えてる？」
「それ…」
あぁ、覚えてる
これは大学時代にバイトの初任給で有紗に指輪を買ったんだ
「まだ持ってたのか？」
「うん。可愛くて捨てられないの」
あとからおかしいでしょって言ったけど、その純粋さが愛おしくて手放したくない
「なぁ、有紗」
「ん？」
「ここで言うのもなんだけど、結婚しよう？」
先走ったわけじゃない
ここで言わないと気が済まなかった
「どうして今なの？」
クスクスと笑う彼女を見ると俺は恥ずかしくて顔が赤くなった
「悠真。あたしが断るわけないでしょ？」
そして有紗は俺に抱きついた
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