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しばらく2人でたわいもない話をして俺は帰ることにした
「また明日な」
「うん。気長に待ってる」
「結婚のことはまだ誰にも言うな」
「プレゼン楽しみにしてるね」
有紗はわかっているといいたげな雰囲気を出してそう答えた
俺は浮き足立っている
病室から出て車に乗ってもフワフワした感じがする
するとゼウスの『特別な日』がラジオから流れ始めた
まさに今の状況にぴったりだ
運転して家に着いても有紗との結婚が夢みたいで俺はニヤニヤしてしまう
ただ、なぜ病室で言ってしまったんだろうと反省している面もある
明日はしっかりしないと仕事にミスが出てしまう
気を引き締めるために、俺はニュースを見た
次の日、平塚が婚約パーティーのプレゼンのために部長室にやってきた
「悠真さんは、どんなパーティーにしたいですか?」
「有紗が楽しめるパーティーにしたい。料理はホテルの料理長に任せる」
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