約束

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「俺はどうも思わなかったけど?付き合いそれなりに長かったし、あの事件がなかったら有紗の大学中退は見えていたし」 「…」 「まぁ、俺より先にお前らが結婚するとまで思ったくらいだからな」 「湊さん…」 「だから親父もお袋も悠真は大歓迎なのさ」 「俺、なんかでいいんですか?」 「いいんじゃね?あまり真剣に悩むな」 「ですが、俺は御曹司でもなければ金持ちの息子でもないですよ」 「お前は金持ちの子だ。お前のお母さん、俺のお袋の友達だろ?しかも長い付き合い。お前は金持ちの子じゃないと通用しねぇーよ」 「そうなんですか?」 「有紗に聞いてみろ。きっとそう言うから」 「わかりました。失礼いたしました」 俺は立ち上がって本部長室から退出しようとした 「ちょっと待て。悠真」 湊が悠真を呼び止めた 「どうしたんですか?」 すると湊は机の引き出しから何かを取り出した
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