約束

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「それは?」 取り出したのはブライダルの情報誌だった 「これ、最新版。見てくれって言われて貰ったんだが、お前にやる。ホテルのことが細かく書いてあるし、ドレスのことも書いてある。参考にしろ」 「ありがとうございます」 俺はそのあと本部長室から退出した すると秘書課の女性に出くわした 「堂本さん」 「はい」 「あのっ、本当に本部長の妹さんと結婚するんですか?」 「あなたに関係ないですよね?」 冷たく言うと彼女は俺の腕を掴む 「関係ないかもしれないです。でも、あなたは女なら皆同じなんでしょ?」 「意味がわからない」 「だから、体だけでしょ?お嬢様と付き合う前のあなたは酷かったのだから」 「だから、あなたを抱けと?」 「えぇ。そして破談にしますよ」 「意味がわからない」 「私の父は国会議員です。この会社を潰すことだってできる」 「男のためにそんなことするんだ」 俺は笑ってしまった しょうもない
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