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「もしかして前山誠さんが茉音ちゃんの父親だと気づく可能性が出てくるということですか?」
「えぇ」
美紀は悲しげな顔を作った
「でも隠してますよね?」
「茉音自身は気づいていないし、誠さんも誠さんで気づいていないわ。でも、茉音が今以上にモデルの仕事をしたら前山と関わるようになるかもしれないじゃない」
美紀は最悪の事態も考えているのだ
悠真はもし有紗と別れて有紗が俺に言わずに子供を産んでいたらと思うと、今の2人のような関係になっていたのだろうと思った
「悠真くん。ワガママかもしれないけどよろしくね。じゃあ、ドレス発表会の準備とか考えないといけないから帰るね」
「何かあったら教えてくださいね」
悠真は美紀をロビーまで見送った
すると偶然、湊が悠真に話しかけた
「美紀ちゃん帰ってきたんだね」
「はい。裕太さんから今度、2人が再会すると言ってました」
その言葉で湊はわかっていた
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