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それは有紗が買い物に行っていた時だった
有紗は自分の服を見にいつものお店に入った
「有紗さま」
彼女は社員であたしの好きな色や好みをよく知っている
「黒崎さん白のブラウスない？」
「このブラウスはいかがでしょうか？」
すると中本さんがやってきた
「いらっしゃいませ」
黒崎さんはいつもの営業スマイルで中本さんに微笑む
有紗は知らない顔をして服を見ていく
「このセーターもいかがでしょうか？」
黒崎さんは有紗に付いて商品を紹介していく
すると中本さんが有紗の前に立つ
有紗は中本さんの目を見た
「何か？」
有紗はそう言うと小物を見る
「堂本さんと本当に結婚するんですか？」
「あなたには関係ないでしょ」
確かに有紗の言うとおりである
「前山議員は堂本さんを手に入れようと接触しているはず」
その言葉で前山が間接的に益山に関わろうとしているとわかる
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