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茉音は、子供ながらにママが自分を守っていることに気づいていた
さっきの必死そうな会話
大人の話だからわからないけど、危険なことなんだと思う
有紗お姉ちゃんと悠真お兄ちゃんが必死に戦ってるみたいだし
ただ、ママはあのおじさんのこと好きなのはわかる
そしてあのおじさんがママのことを好きなのもわかる
いらないのはきっと茉音だと思ってしまった
「茉音?」
裕太おじさんだ
「おじさん。茉音はいらない子?」
「どうして?」
「ママは1人で茉音を産んで、茉音をおじさんのところに預けたでしょ?いらない子かなって」
裕太はしゃがんで茉音を見た
「そんなことないよ。ママは茉音が大好きだよ。でも、茉音を危険なところに近づけさせたくないんだ」
「有紗お姉ちゃんのところにしばらく泊まってもいい?」
「有紗お姉ちゃんに聞いてごらん」
茉音は走って有紗のところに向かった
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