最悪な事態

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「俺、美紀さんが前山さんと離婚した理由がわかった気がします」 そこに茉音が戻ってきた 「大切なものがあるから離したんですよね?傷つけたくないから」 茉音は美紀の隣に立った 「悠真くん。有紗をあたしのようにしたらダメよ」 「わかりました」 「茉音?有紗と悠真くんの言うこと聞くんだよ?」 「はーい」 「あたしは今から打ち合わせだから」 「うん。今日はありがとう」 「茉音をよろしくね」 美紀は仕事に戻った 悠真たちは車に乗り込む 「有紗お姉ちゃん」 「どうしたの?」 「ママはどうして茉音を産んだの?茉音は邪魔者なんでしょう?」 悠真は聞いていて切なかった 「邪魔なんかじゃないよ。大好きだから茉音を産んだの。でもね、ママは茉音を危険な目に合わせたくないんだよ」 「本当?」 「うん。あたしもね、茉音くらいの歳のときに思ってたよ。益山有紗なのにどうして小川有紗を名乗らなきゃいけないのかなって」
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