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「そのときどうしたの?」
「湊お兄ちゃんに相談したの。そしたら有紗を守るためなんだよって言ってたよ。だから茉音もそうなんじゃないかな」
「うん…」
「茉音ちゃん。どこか行きたいところある?」
「特にない」
悠真は運転しながら考えた
「茉音ちゃんの学校って国際付属?」
それなら翔太と同じで道はわかる
「違うよ。インターナショナルスクールだよ」
「国際付属の隣にある?」
「うん。そこ」
「ちゃんと送るから心配しなくて大丈夫だからね」
すると悠真は音楽をかけた
「あっ、アテナだ」
アテナの最新アルバムを流したのである
「アテナ好きなの?」
「うん。アテナのアミが好きー」
「そっか」
「でもね、最近はアポロンが好き」
とりあえずミューズの音楽が好きなのね
有紗はそう思っていた
「奏お兄ちゃんも好きだよ」
「ゼウスの?」
「うん」
「へぇー」
悠真は運転しながら小学生の好きな音楽について考えていた
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