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「別にいいじゃない。誠さんはあたしに興味がないくせにあの女にはあるのね」
「あのな、俺は操り人形はこりごりなんだよ」
「今でもあの女が好きなの?」
奈々香は笑っていた
「悪いのか?」
「悪いとは思ってないわ。だって私も好きな人がいますもの」
この2人はお互いを干渉しない
「お前は俺を見張っているくせに」
「えぇ。それはあなたが反発するからでしょう?何を調べているのか知らないけどそれをしたってあの女との関係は終わってるんでしょ。諦めなさいよ」
奈々香はコーヒーを飲んだ
「なぜ、お前は俺がここに来ると思った?
どうせ美紀と会うだろうと見越してか?」
誠は父親が何か関わっていることに気づいていた
ただ、その確証がまだない
「あの女の娘、笑うとあなたに似てるわよ」
そう言うと立ち上がって駐車場に向かう
「それはないだろう。さっき話したが似ている要素は一つもなかったぞ。お前の思いすぎだろ」
冷たい視線を奈々香に送る
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