最悪な事態

25/39
前へ
/580ページ
次へ
「益山に売ったんだ」 「向こうが欲しがったからよ」 「小川総理大臣と幼馴染だったもんな」 「何がいいたいの?」 「仲良く俺に復讐か?」 「復讐なんてしないわよ」 「嘘だね」 「本当よ」 でも遅かった 目の前にいる小川くんが私を呼んだから 「前山議員。ここで何をしているのかね?」 「これは総理。元妻に聞いていたんですよ」 「それにしてもよくないよ」 「総理も裏金をここに運ぶのはやめてくださいね。汚いのは、お互い様ですから」 ここに裏金を運んでいるわけでもないのにその言い方と思いながら苦笑する 「前山議員。ここがどんな場所なのか知ってて使っているのか?」 「益山が所有している桜木の別荘ですね」 残念、ここはずっと小川の土地よ 「桜木の別荘か」 総理は笑った 「ここは小川の土地よ。益山社長の奥様が小川家の人だからここを所有しているだけよ。何もわかってない。帰って」 ユメはそう言って前山議員を帰らせる
/580ページ

最初のコメントを投稿しよう!

736人が本棚に入れています
本棚に追加