736人が本棚に入れています
本棚に追加
「これは?」
すると犯人は言った
「これは、俺が集めた資料の保管場所だ。系列ホテルだから安心してくれ。これを美紀さまに…」
有紗は受け取った
「あなたはどうしてアンドロワのためにこの10年近く…」
男は笑った
「支配人はいい人だった。この俺をちゃんと見てくれていた。俺はそれだけで嬉しかった。なのに俺と別れて殺された支配人に対して俺は罪悪感で一杯だ。だから…」
「そろそろ警察が人質の一部開放に応じないと…」
「小川風馬がいるんだろ?さっきの感じだと」
「小川風馬って総理の?」
手下は犯人に聞く
「あぁ。でも、まだこのお嬢さんを開放できない。それでもいいか?」
「茉音と一緒に残るわ。あの子を先に何て前山の思うツボだもの」
「そうだな。そろそろ前山も来るだろうからな」
犯人は小声で手下に指示をした
手下は小さい子供のいるところに行き開放した
残るは小学生以上の家族だ
最初のコメントを投稿しよう!