最悪な事態

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「これは?」 すると犯人は言った 「これは、俺が集めた資料の保管場所だ。系列ホテルだから安心してくれ。これを美紀さまに…」 有紗は受け取った 「あなたはどうしてアンドロワのためにこの10年近く…」 男は笑った 「支配人はいい人だった。この俺をちゃんと見てくれていた。俺はそれだけで嬉しかった。なのに俺と別れて殺された支配人に対して俺は罪悪感で一杯だ。だから…」 「そろそろ警察が人質の一部開放に応じないと…」 「小川風馬がいるんだろ?さっきの感じだと」 「小川風馬って総理の?」 手下は犯人に聞く 「あぁ。でも、まだこのお嬢さんを開放できない。それでもいいか?」 「茉音と一緒に残るわ。あの子を先に何て前山の思うツボだもの」 「そうだな。そろそろ前山も来るだろうからな」 犯人は小声で手下に指示をした 手下は小さい子供のいるところに行き開放した 残るは小学生以上の家族だ
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