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そこに高城さんが戻ってきたため、平塚さんは高城さんと話をした
あたしはその隙にいつものように仕事の書類を確認した
「有紗ちゃんまだ終わってないわよー」
梓はそう言うが、本人はあたしの本心をわかっているため、持ち場へと戻った
しかしまだ森下さんがいる
あたしはとりあえず仕事しておこうと思ってメールを確認する
「有紗さんって一途ですよねー」
森下さんはニヤニヤとしている
「何が?」
「悠真さんの誕生日プレゼントであげた名刺入れとお揃いで使っているし、他の男性社員に見向きもしないし。浮気もしないでしょ?そして必ず甘える時は甘えるし、毎日尽くしてるんでしょう?掃除とか洗濯とか料理とか」
「掃除も洗濯も料理もやってるけど?」
「たまには息抜きした方が悠真さん家事やってくれると思いますよ?」
これは森下さんと鳥見山さんの関係がそうなんだろうと思った
「鳥見山さんはそうなんですか?」
「つわりが酷くて何もできなかった時に彼がやってくれたんです。有紗さんはたとえつわりが酷くても家事やりそうですよね」
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